70人枠

ドリスの入団で70人枠が一杯になったので、7月31日を待たずに育成枠からの支配下登録の可能性はなくなったのか?

それともまた何か動きがあるのか。

いずれにしても70人枠がある以上、球団としては、今年も戦力外通告をして、その後、枠を空けないとドラフトもとれない。一方、これまでの成績が不振だった選手はまあ、いやな季節を迎えることになるわけだ。

あと二ヶ月間。ただ球団はある程度、計算を立てているだろう。

で、球心会ではないが、やはり球団を増やすというのはひとつの手かなと思うようになった。

例えばサッカーはJ1からJ3まで60チームあるそうだ。まあ、その分、1人の給与は上がらないのかもしれないが、サッカーは海外があるから、Jで活躍すると海外への飛躍が望める。

野球はメジャーしかないから、ここのところが厳しいけど、それでも16チームぐらいできるのではないか、と思っている。

で4チームずつの4地区制。例えば、すでに静岡と新潟が参加しているので、西から
福岡、四国リーグで1チーム、広島、兵庫で1つ
大阪、名古屋、静岡、横浜で1つ
新潟、東京1、東京2、千葉で1つ
埼玉、仙台、札幌で、1チーム足りない。

北関東はどうだ、とか?神奈川でもう1チームどうだ、とか、あるのだけれど、このくらいだと、もう少し野球の裾野は広がるというか。都市対抗もあるから、そうやって野球選手の活躍場所を広げるということも、大事な手法だろう。

あそこはネルソンか?

別に、負けても良いのだが、ひとつひっかかったのは、あそこがネルソンだったのか?という点。

多分、昨日は石井も、岩崎も投げる予定はなかったのではないかと思っている。

だから伊原も呼んだし、岡留も呼んだ。

で、あの場面。

せっかく岡留を呼んだのだから、岡留、伊原で良かったのではないか。

あるいは逆かもしれないけれど。そんな気がしたわけです。

ま、結果論ということで。

延長での投手リレー

オールスター前、前半最後の巨人3連戦。

久し振りのドームは涼しかっただろう。というわけでもないが、しかし、山崎も良かったし、村上もがんばったので、0ー0のまま延長戦に入った。

で、延長戦の投手リレーは良い投手順に投げるという起用法がある。

巨人で言えば、山崎→中川→マルティネス→大勢→船迫となって、船迫が佐藤にホームランを打たれたが、延長戦になってからの流れは明らかに巨人がその起用法通りに投げさせた。

に対して、阪神は
村上→及川→石井→湯浅→ネルソン→岩崎となっていて、多少?がつく流れだった。10回の起用がネルソンだったのは、やはり相手の打線との絡みがあり、結果論かもしれないが、大勢と船迫の順番が逆だったのではないか、と思っている。この辺がやはり采配の違いとして出てくるのだろうか。

岡田から流れてきている守り中心の野球がタイガースの真骨頂で、佐藤や森下のホームランは派手だが、実はそれ以上にやはり投手リレーが大事になる。

石井がピッチャーライナーで抹消されたとき7連敗が始まっているので、まあ、まだ一波乱はあるだろうが。

ちなみに、湯浅は変化球投手になった、という意識で打線は考えないといけない。今の彼の武器はカットボールに見える。

島田 先発

豊田の降格はちょっと残念だった。

まあ、走塁の状況判断は難しいが、大山が恐縮してしまっているので、まあ、なあ、と思う所もあるのだが・・・。

しかし、それで島田が先発した。8番レフト。ここだと思うのだ。

8番が出て、投手が送り、近本、中野で返す、というのは最強の8番バッターともてはやされた木浪のパターンだが、実はそれは島田の方が向くと感じていた。

かつ、藤川はやはり両翼に肩の強い選手を並べたい。

13日の最後、森下がバックホームで同点を阻止したプレーは、まさに藤川が望んでいるプレーだ。

近本の肩は残念ながら期待はできない。その分、ショートがなるべく寄って、バックホームに備える。しかし、島田も森下も肩は強いので、これは良い布陣だと思っている。

前川が代打になるのは、残念だがやはり肩の問題がある。それを超えるものを打撃で見せないと、やはり厳しいかもしれない。

しかし、それは島田も同じこと。その意味で13日に打ったヒットは良かったと思うが・・・。

さすがに6点差は

ひっくり返せなかったが、その可能性を感じる場面はあった。

それだけ、相手投手にはプレッシャーをかけられるところはあったので、まあ、良しというところなのだが、村上が2イニングで降りてしまったので、その分、他の投手に負担がいった。

ここで、藤川がもう一度考える、と言っていたので、まあ、今日以降の布陣はいろいろ頭を悩ますところはあるかもしれない。

しかし、岩貞もあがってすぐに2イニング、だったから、かえって良かったかもしれない。

まあ、結果を残すことが今の岩貞にとっては重要だから。

これからもいろいろ入れ替えはあるだろうが、しかし、それぞれの選手が結果を残していくと、優勝は近づいてくる。

7回、8回、9回

岡田第一次政権の時は、JFKという7回、8回、9回のパターンができあがっていた。
7回がウィリアムス、8回が藤川(現在の監督)、9回が久保田(現在のファーム投手コーチ)。

割と岡田は、低位置を決めたがるところがあって、確かにはまると非常に強くなるところはあるが、ひとつ歯車が狂うと修正するのが大変になる。

例えば、中野を二塁、佐藤を三塁、大山を一塁に固定した2023年シーズンはうまくいってリーグ優勝。
しかし連覇を期待された2024年シーズンは佐藤も大山も夏前にファーム落ちするなど、精彩を欠いた時期があり、優勝を逸した。

藤川はその良さも悪さも、なるべく飲み込もうとしているところがあって、現在の1番~5番は変えないが、6番以降はまあ、いくつパターンがあるやら、という感じ。この広島戦はずっと熊谷がショートだった。

で、この広島戦で何となく見えてきたのが7回及川、8回石井、9回岩崎という流れ。そして、先発のピンチのときに、右投手なら湯浅、左投手なら桐敷、という感じになっているように思える。

9日の試合は、大竹のピンチを湯浅が救ったが、10日の試合は桐敷が伊原のピンチを守れなかった。が、まあ、こういう流れになっている感じで、結局逆転した後は、及川、石井、岩崎で逃げ切っている。これは9日も10日も同じだ。

しかし、連勝が続くと勝ちパターンの投手ばかりが投げることになるので、また疲労が増す。

そこをどう変化させていくかが、ブルペンの対応ということになるのだが、その辺の厚みを求めての、外人2投手の獲得だったかもしれない。ドリスねえ。

4番と5番

おもに3番を打っていた鳥谷に対して、岡田は「3番は気楽よ。5番が大変」といっていたそうだが、本人が5番だったからねえ。

今年は昨年まで4番を打っていた大山が5番になって久しい。

若い森下、佐藤の後ろで、大変だというのは岡田の弁だが、しかし、森下、佐藤は後ろに大山がいるから、あまり敬遠もされず、勝負になっているところが、現在の結果になっているのか。

FA後に残留し、5番に回されるという話を聞いたとき、大山は困惑せず、むしろ意気に感じでいたそうだ。

自分が4番に座っていたときは、その後ろに5番がいたわけで、それがいたからこそ、自分も活きた、という感覚があるからだろう。

その大山が調子を上げてきた。

相変わらず夏男らしい。

そうなると阪神のクリーンナップは手がつけられなくなる。ついでに前川まで打ち始めたから、まあ、それはそれで良い状況に回ってきているのだろう。

マジック点灯という話も聞こえてきたので、もうちょっと他のチームにがんばってもらいたいと思う。セ・リーグよりパ・リーグの方が面白くなりつつあるからねえ。

坂本と梅野

今年は坂本が55試合の先発、梅野が22試合の先発で、まあ、レギュラーは坂本ということになっているし、オールスターも坂本が監督推薦で選ばれた。

しかし、以前は梅野がレギュラーであり、ゴールデングラブを取ったことも当然ある。

で、スタイルはやはり両者は違う、というか、梅野はどちらかといえばストロングタイプ。ぐいぐい速球で押すタイプの投手に合う。

これが坂本のヒントになったと思っている。

だから同じストロングタイプでは、戦力にならない。

頭の良い坂本はやはりそこから自分のスタイルを作り上げていったところはあるが、特にそれがはまったのが、大竹とのコンビだと思うのだ。

大竹はソフトバンクから現役ドラフトで阪神にやってきた。コントロールの良いピッチャーだが、それほど球が速くはない。だからソフトバンク時代はあまり評価が高くなかった。

それでも、現役ドラフトに出してもらったので、それはそれで彼は幸運だったかもしれない。

その大竹を活かすリードを坂本が考えた。それが緩急とコントロールを活かすリードだ。遅球という言葉が使われるようになったのは、大竹が元かもしれない。それは村上にも伝播している。

緩急なら、坂本。で。今の阪神の投手陣でストロングタイプなのは、才木ぐらいなものか。伊原はその可能性があるかもしれないが、あとは大竹、村上、伊藤は少なくともコントロールと緩急がなければ押さえ込めないだろう。

で、他球団は何も手をこまねいているわけではない。ここから、坂本のリードを読み切ることができれば、それなりに対応が利いてくるかもしれない。

8月、阪神は「死のロード」があり、まあ、その頃には各球団の坂本対策は手が打たれてくるだろう。

そのとき、阪神には梅野がいる。今度は梅野が坂本の裏をかく番だろう。

キャッチングは間違いなく、梅野が上手い。あとはストロングタイプを活かすか。今のうちに大いに考えてもらいたいところだと思っている。

レギュラーは固定すべきなのか

矢野監督から、岡田監督に変わったときに、まず佐藤輝のサード、大山のファースト、中野のセカンドコンバートを決めた。

これが現在の布陣の根幹になっている。その後、森下が加わり、センターの近本と合わせて現在5人のレギュラー選手はほぼ不動と言って良い。

1番 近本、 2番、中野、3番、森下、4番、佐藤輝 5番、大山まではまず変わらない。

その結果として、他の選手の出番はなかなかない。だから熊谷や植田のように他のポジションや代走でもいいから、出場機会を狙う、ということが必要になってくる。

ただ、この5人。近本の肩を除けば、それぞれの守備力は相当高くなっている。佐藤輝が一番危うく、昨年はいろいろあったが、しかし、今年は安定している。

だからレギュラーなのだとも言える、レギュラーに決められるから強いとも言える。

だが、野球にケガはつきもの。今年、ヤクルトの村上や長岡、巨人の岡本など負傷で出られなくなった選手が出ると、やはり層の厚さが問題になる。実は阪神も同じことで、この5人に取って変わる選手はいるか?と言われると、危うい。

それは先日の石井の離脱でも同じように言える。石井が1人いなくなっただけで、あれよあれよと7連敗したのだ。

幸い石井が早く復帰したので、またけが人が少ないが、森下など、内角攻めをされているから、いつデッドボールでやられるかわからない。近本も以前デッドボールで負傷し1ヶ月を棒に振った。

本来はレギュラー陣に近いメンバーとレギュラーが切磋琢磨して、その座を争うのが良いのだ。

例えば、梅野と坂本は、二年前は梅野だった。しかし、梅野の負傷で坂本がメインに変わり、今は坂本がレギュラーになっている。

捕手は1人でシーズンを通せるほど甘くはないので、現在の出場比率は、坂本55試合、梅野22試合。

しかし、まあ、このくらいで変わっていると良い結果が生まれるのかもしれない。

したがって、阪神はまだ充分ではない。5人のうち誰かがケガをすれば、一気に崩れる可能性はあるのだ。

選手層の厚さ

7月は育成登録の最後で、球団は育成枠以外では基本的に70名の選手しか抱えることができない。

したがって、その年の戦力として誰が良いのかを選抜し、積み重ねてくるわけだが、しかし、それはどのチームも同じこと。

その優劣はある意味、選手層の厚さというところに跳ね返ってくるところがある。

7月5日のベイスターズ戦、すべての打点を熊谷があげる活躍を見せた。

熊谷はユーティリティープレーヤーとして知られる。足は速い。内外野、捕手以外は全部やれる。大山に代走が出たとき、1塁を守ったのは熊谷だった。そうか、熊谷は一塁もできるのか、と思ったものだ。

代走の植田もそうだが、実は彼らは毎試合同じルーティンをこなしながら、次の出場機会を狙っている。ここが他の選手とちょっと違うところだろうと思うのだ。

何もすべての守備をこなさなくても、得意な守備でがんばってあとは打力で勝負する、ということもあるだろう。しかし、守備をカバーするところが広ければ、出場機会が増えるのも事実だ。植田が中野の代わりにセカンドに入ったのも記憶に新しい。

一軍のベンチ入りは31名と決められている。したがって、どういう戦力を入れるか、どのチームの首脳陣も悩むわけだが、コツコツとやって出場機会を狙っている選手がいると、こういう試合ができるのだと思った。

これで小幡もウカウカはしていられない。やはり打たないとね。

植田が国内FA権をとったというのも、うれしい話だ。

しかし、レギュラー陣がしっかりしていると、こうでもしないと試合に出られない、というのは一理あるかもしれない。岡田はレギュラーを固定して使っていたが、その結果がこうなのかもしれないとふと思った。