レギュラーは固定すべきなのか

矢野監督から、岡田監督に変わったときに、まず佐藤輝のサード、大山のファースト、中野のセカンドコンバートを決めた。

これが現在の布陣の根幹になっている。その後、森下が加わり、センターの近本と合わせて現在5人のレギュラー選手はほぼ不動と言って良い。

1番 近本、 2番、中野、3番、森下、4番、佐藤輝 5番、大山まではまず変わらない。

その結果として、他の選手の出番はなかなかない。だから熊谷や植田のように他のポジションや代走でもいいから、出場機会を狙う、ということが必要になってくる。

ただ、この5人。近本の肩を除けば、それぞれの守備力は相当高くなっている。佐藤輝が一番危うく、昨年はいろいろあったが、しかし、今年は安定している。

だからレギュラーなのだとも言える、レギュラーに決められるから強いとも言える。

だが、野球にケガはつきもの。今年、ヤクルトの村上や長岡、巨人の岡本など負傷で出られなくなった選手が出ると、やはり層の厚さが問題になる。実は阪神も同じことで、この5人に取って変わる選手はいるか?と言われると、危うい。

それは先日の石井の離脱でも同じように言える。石井が1人いなくなっただけで、あれよあれよと7連敗したのだ。

幸い石井が早く復帰したので、またけが人が少ないが、森下など、内角攻めをされているから、いつデッドボールでやられるかわからない。近本も以前デッドボールで負傷し1ヶ月を棒に振った。

本来はレギュラー陣に近いメンバーとレギュラーが切磋琢磨して、その座を争うのが良いのだ。

例えば、梅野と坂本は、二年前は梅野だった。しかし、梅野の負傷で坂本がメインに変わり、今は坂本がレギュラーになっている。

捕手は1人でシーズンを通せるほど甘くはないので、現在の出場比率は、坂本55試合、梅野22試合。

しかし、まあ、このくらいで変わっていると良い結果が生まれるのかもしれない。

したがって、阪神はまだ充分ではない。5人のうち誰かがケガをすれば、一気に崩れる可能性はあるのだ。